駅のワークブースって実際どう?STATION BOOTHを初体験して分かったメリット・注意点
先日、移動中に突然「30分後にウェブ会議をしなければいけない事態」が生じました。
私は出張や外出が多いサラリーマンなので、こうした急な予定変更は日常茶飯事です。
しかし、周囲のカフェは騒がしいし、駅のベンチでPCを広げるわけにもいかない…。
そんなとき目に入ったのが、駅構内に設置されている「STATION BOOTH」でした。
外から見ると黒いボックスのような存在感。
「中はどんな雰囲気なのか?」
「本当に静かに会議できるの?」
と気になり、思い切って利用してみることに。
今回は、実際に体験して分かった予約の流れ・料金・利用感・良かった点と注意点を率直にレポートします。
Contents
STATION WORKとは?
STATION WORKとは、「働く人の”1秒”を大切に」をコンセプトにJR東日本グループが提供するエキナカを拠点としたシェアオフィスサービスです。
2019年8月に東京駅・新宿駅・池袋駅・立川駅からスタートし、現在(2025年10月)では全国に展開し、1250拠点まで数を増やしています。

計画されたのがコロナ渦より前であることに驚きます
気になる料金は、最もスタンダードな「STATION BOOTH」で¥330/15分~です
STATION BOOTHの種類
名称 | 料金 | 交通系電子マネー決済 | Wi-Fi | 個室 | 予約 |
---|---|---|---|---|---|
STATION BOOTH | 1人用¥330/15分 | 可(一部拠点除く) | 〇 | 〇 | 不要 |
STATION BOOTH Light | 1人用¥165/15分 | 不可 | × | 〇 | 必要 |
STATION BOOTH Air | 1人用¥88/15分 | 不可 | × | ×(半個室) | × |
STATION BOOTHの利用手順
私が利用したのはJR川越駅の改札内にあるSTATION BOOTHです
利用の手順と実際に利用した感想をレポートしてみたいと思います
STEP1 まずは会員登録を
STATION BOOTHを利用する為には、会員登録が必要となります
下記手順に従って会員登録しましょう




※クレジットカード情報入力がやや利用へのハードルを上げているかも
これで会員登録が完了です
引き続き予約方法について解説します
STEP2 予約してみよう


※改札内にあるので、乗車券がない場合は、別途入場券を購入する必要があります


5分刻み、15分単位での予約が可能

使用する際に必要なテンキーが発行されます
STATION BOOTHを実際に使用してみた
設置場所とアクセス

改札入ってすぐの位置に設置されており、探すのに苦労はしませんでした
入室・操作の流れ

中に入ります※QRコードをかざしたり交通系ICカードで開錠するパターンもあるみたいです
特に面倒なこともなく、初めて利用する人でも難なく入室できると思います
内装と設備
項目 | 感想 |
---|---|
椅子 | 高さ調節不可、快適とまではいかないが短時間の作業には問題なし |
デスク | ノートPCを置けるスペースはあるが、それに加えて書類を置くにはやや手狭 |
照明 | 天井とサイドの2か所、暗さは感じなかった |
Wi-Fi | ダウン15.7mbps アップ6.5mbps ウェブ会議(今回はZoomを使用)は、音の途切れもなく相手の声もクリアに聞こえており、通信環境は良好でした。これはZoomの公式サイトが推奨している通信速度を満たしています |
コンセント | 4口あり十分 欲を言えばUSB差込口が欲しい |
空調 | クーラーのみ(取材時には問題なかったが、冬場は寒い可能性も) |
モニター | あり ウェブ会議などで重宝しそう |
騒音 | 会議相手に確認したところ、PCのマイクが駅のアナウンスを拾うことはありませんでした。ただひとりで集中して作業場合には少し気になる音の大きさだと感じました |





画像を見てもらえれば分かると思いますが、中はほぼ余裕がなく、人ひとりが座れるスペースがあるのみ
だが作業する分には問題ないと感じました
料金
¥330/15分 一人用
(二人用、四人用が設置してる拠点も)
初回20%オフのクーポン使用で、今回は30分利用で実質支払額528円(税込み)でした
総評~実際に使ってみての感想
STATION BOOTHを実際に使ってみての感想ですが、端的に言えば(事前登録していれば)使えるが改善点もあると思いました
以下メリットとデメリットを箇条書きします
メリット
- 出先で急なウェブ会議があった時など対応ができる
- カフェや図書館と比べ、周りの人の目を気にせず作業できる
- 遮光性は十分でプライバシーが保たれている

デメリット
- 急に使いたいときに会員登録からは面倒
- 駅のアナウンスなど外の騒音が割と聞こえる
初回登録のハードルの高さはありますが、一回登録さえしてしまえば、出先で急なウェブ会議が必要になった時はすぐに入室できるので、重宝しそうだと思いました
特に今回は急なウェブ会議の予定が入ったにもかかわらず、会員登録時間含め30分後には入室し、余裕をもって会議できる準備をすることができました
一方で(今回利用したSTATION BOOTHにはWi-Fi環境が完備されていましたが)LightやairはWi-Fiがないので、ウェブ会議ができないケースも生じてくるかもしれません
首都圏主要駅 STATION WORK設置場所まとめ
STATION WORKの拠点数は2023年に1,000か所を突破し、2027年には1,400か所に達すると予想されています。

下記主な拠点をまとめました
(新規設置や営業終了などもあるので、必ず最新情報はSTATION WORK公式サイトで確認してください)
駅名 | 施設タイプ | 主な設置場所 | 営業時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
東京駅 | STATION BOOTH |
|
出張利用者に便利 | |
STATION DESK | 丸の内地下 | |||
新宿駅 | STATION BOOTH | 新南改札内 | 主要ターミナル駅、利用者数多い | |
渋谷駅 | STATION BOOTH | 新南改札内 | ||
提携店 |
|
|||
池袋駅 | STATION BOOTH | メトロポリタンプラザ | ||
品川駅 | 提携店 | JR東日本ホテルメッツ品川など | 新幹線利用者に人気 | |
横浜駅 | 提携店 | STAYUP横浜など | ||
有楽町駅 | STATION WORK | 詳細な場所は公式サイトで確認 | ||
川崎駅 | STATION BOOTH | 中央北改札内 | ||
提携店(京急) | 京急川崎駅改札内 | |||
大宮駅 | STATION BOOTH | 詳細な場所は公式サイトで確認 | ||
さいたま新都心駅 | STATION BOOTH | 改札内 | ||
目黒駅 | STATION WORK | JR東急目黒ビル2階 | ||
六本木駅 | 提携店(CocoDesk) | 都営大江戸線改札外 | ||
日比谷駅 | 提携店(CocoDesk) | 都営三田線改札外 |
利用シーンまとめ
STATION WORKは、駅という利便性の高い場所に設置されているため、さまざまなシーンで活用できます。
特に便利なのは、移動の合間に入るリモート会議での活用です。
カフェや待合室では周囲の雑音やセキュリティ面が気になりますが、完全個室のブースなら安心して商談や打ち合わせに参加できます。
そのほかにも、
- 出張の合間にちょっとした資料整理やメール対応をしたいとき
- 電車待ちの時間を有効活用したいとき
- カフェよりも集中して作業を進めたいとき
など、短時間から気軽に利用できるのが魅力です。
良くある質問
Q:予約なしで利用することはできますか?
A:STATION BOOTH(Light、Air除く)は空きがあれば、予約なしで利用が可能です
Q:ステーションワークは予約時間何分前に入れる?
A:予約開始時刻前の入室はできません。
Q:会員登録なしで利用することはできますか?
A:非会員でも利用することは可能です。但し支払方法が交通系ICカードのみになる点には注意すべきです)
Q:料金はいくらですか?
A:STATION BOOTHシリーズの料金は下記の通りとなります。
ステーションワークは多くの種類があるので、詳しく知りたい方や他の料金を知りたい方ははSTATIONWORK公式サイトをご覧ください
施設タイプ | 利用単位 | 基本料金(税込) |
---|---|---|
STATION BOOTH | 15分 | 330円 |
STATION BOOTH Light | 15分 | 275円 |
STATION BOOTH Air | 15分 | 165円 |
Q:ステーションワークの支払い方法は?
A:事前予約する場合は、クレジットカード払い(要会員登録)非会員は交通系ICカードのみの決済になります
予約方法や使い方については、当記事の「ステーションワークを実際に使ってみた!」に詳しく書きましたので、そちらを参照ください
他に多くの質問があると思います、ぜひ公式サイト内の「良くある質問」もお読みください
Q:室内で飲食してもよいですか。
A:飲み物のみ可。食事・飲酒は不可です。
Q:延長して利用したい場合はどうすればよいですか?
A:予約終了時刻以降に空きがある場合のみ延長予約が可能、自身でマイページから延長予約する必要があります
Q:領収書を発行することはできますか?
A:マイページログイン後、利用単位毎の領収書を発行することができます。
まとめ
実際ステーションワークを初めて利用してみて、首都圏の駅で「集中できる環境」が必要な人に最適だと感じました
特に出先で急なオンライン会議をする必要に迫られたときには重宝しそうです
一方で初回登録にやや時間を要する点や、外の騒音が思ったよりも聞こえる点などマイナス要素もありました
STATION WORKは設置駅が多いという強みがあります
この記事を書くにあたって私が普段利用しているコアワーキングスペースがステーションワークの提携店だったことを知りました
ステーションワーク以外も、客室をワークスペースとして利用できるサービスやシェアオフィスなども展開しており、用途に合わせて様々なサービスを利用できる点も魅力的です
今回はSTATION WORKを体験しましたが、最近は駅以外にもオフィスや商業施設に同じようなワークブースが導入されるケースが増えているそうです。
弊社でも、こうしたワークブース(アイスペース)の販売や設置を行っており、「働く場所の選択肢が広がっている」と日々実感しています。
